ユニハッキ探偵社では様々なストーカー案件を取り扱ってきました。「ストーカー」や「つきまとい」さらには不審者に対して「 ストーカーに関する防犯のまとめ(探偵版) 」として解説したいと思います。

ストーカーに対しては第三者や警察などに相談するのが一番ですが、証拠がなければなかなか思い通りに対応してくれません。その間も恐怖で生活もままならなくなります。そんな時に『探偵』を雇うことで証拠集めと張り込みを通して防犯にも役に立ちます。最後に探偵とストーカーに関してもお話していますので、最後までお付き合いください。

ではまずはストーカーに関しての基礎情報から記載していきます。

ストーカーについて

「ストーカー」とは特定の人に対して執拗に付きまとう行為を行う人のことを言います。この行為のことを「ストーキング」といいます。

女性にとって「ストーカー」は身近でもっとも怖い犯罪のひとつです。

まず最初にストーカーに合わないためにはどうするべきかを解説します。

~ストーカーの定義~

法律では、同一の者に対し「つきまとい等」を繰り返して行う事を「ストーカー行為」と規定して、罰則があります。まず法律ではどのようになっているのでしょうか?

「つきまとい等」について法律では下記の項目で「身体の安全、住居等の平穏若しくは名誉が害され、又は行動の自由が著しく害される不安を覚えさせるような方法により行われた場合」に限るとされます。簡単に言うと「身の安全や日常生活や外出に不安を覚えることや、名誉を傷つけるような行動」ということになります。

1)つきまとい・待ち伏せ・押しかけ

つきまとい、待ち伏せし、進路に立ちふさがり、住居、勤務先、学校その他その通常所在する場所(以下「住居等」という。)の付近において見張りをし、又は住居等に押し掛けること。

2)監視していると告げる行為

その行動を監視していると思わせるような事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。例えば、「今日はAさんと一緒に銀座で食事をしていましたね」と、口頭・電話や電子メール等で連絡する(「告げる」)ことや、自転車の前カゴにメモを置いておくなどする(「知り得る状態に置く」)ことをいいます。

3)面会・交際の要求

面会、交際その他の義務のないことを行うことを要求すること。

例えば、拒否しているにもかかわらず、面会や交際、復縁又は贈り物を受け取るよう要求することがこれにあたります。

4)乱暴な言動著しく粗暴又は乱暴な言動をする

例えば、大声で「バカヤロー」と粗野な言葉を浴びせることや、家の前でクラクションを鳴らすことなどはこれにあたります。

5)無言電話・連続した電話・ファクシミリ

電話をかけて何も告げず、又は拒まれたにもかかわらず、連続して、電話をかけたりファクシミリ装置を用いて送信すること。

簡単に解説すると無言電話や拒否しているにもかかわらず、短時間に何度も電話をかけたりFAXを送り付けることがこれにあたります。

6)汚物などの送付

汚物、動物の死体その他の著しく不快又は嫌悪の情を催させるような物を送付し、又はその知り得る状態に置くこと。

これは汚物や動物の死体など、不愉快や嫌悪感を与えるものを自宅や職場に送り付けることがこれにあたります。

7)名誉を傷つける

その名誉を害する事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。

例えば、中傷したり名誉を傷つけるような内容を告げたり文書などを届けることがこれにあたります。

8)性的羞恥心の侵害

その性的羞恥心を害する事項を告げる若しくはその知り得る状態に置く、又はその性的羞恥心を害する文書、図画その他の物を送付する、若しくはその知り得る状態に置くこと。例えば、わいせつな写真などを、自宅に送り付けたり、電話や手紙で卑劣な言葉を告げて辱めようとすることなどがこれにあたります。

上記のことは実際にやられると恐怖してしまうと思いますよね?恐怖するということはこれらの行為はすべて犯罪ということになります。適切な処置をすれば「ストーカー行為」として逮捕出来るということになります。

全国での2018年度のストーカーの総計は 2万3079件 と決して少なくない数字です。2000年にストーカー規制法が出来てから最高水準をキープしていて「いつ被害に遭ってもおかしくない」ということです。

ストーカー事件の件数推移

世間を騒がせている「オレオレ詐欺」等の詐欺の事件数が約1万6000件なので詐欺に遭うよりもストーカー等の「つきまとい」に遭う確率の方が多いというわけです。

では世間ではどのようなストーカー行為が多いのでしょうか?統計からみていきましょう。

~よくあるストーカー行為~

ストーカー行為の種類

・特定の異性に対して一方的に好意をもち、相手に面会や交際の要求をするなどを繰り返し行う行為

約52.2%

・つきまといや待ち伏せ

約51.3%

・無言電話・連続電話

約30.0%

・乱暴な言動をすること

約20.7%

・監視していると告げる行為

約 7.4%

・名誉を害する行為

約 5.3%

ストーカー本人はその行為がストーカー行為だと気が付いていない場合もあります。特に交際要求や待ち伏せは正当な行為と勘違いしている場合もあるので注意が必要です。相手が恐怖する時点で法律上は「ストーカー行為」となるのでエスカレートする前に接触しないようにしてください。

~ストーカ行為の動機~

好意がストーカーの動機になる反面、相手が自分の思い通りにいかないことからの怨恨も動機になっています。彼氏彼女や元カレ、元カノがストーカーになるということも多いです。

またストーカー行為は男女間の問題だけでなく、近所との人間関係、職場での人間関係が引き金になっているケースもあります。

・好意の感情から

62.9%

・好意が満たされず怨恨になったもの

25.6%

・精神障害 

0.5%

・職場 取引上トラブル

0.5%

恋愛関係や結婚相手など近しい関係にあったものが7割近くを占めています。つまり、最も身近だった普通の人が、ある日突然ストーカーに豹変する可能性が高いということです。

具体的に「ストーカーになりやすい性格の傾向はない」という警視庁の発表もあります。

彼氏彼女、夫や妻であれば日頃の言動でわかる場合もあります。過度な束縛や逐一行動の報告等の行為は「愛している」からではなく、自分の思い通りにしたいだけということも大いにありますので単に「愛されているから」と思わずに周りに相談して常識の範囲かどうかを考える必要があります。
また彼氏彼女でなくても元カレや元カノ、または職場の同僚等もストーカーになる場合が多々あります。

ある人物に好意を抱く⇒「自分が好意のある相手に相手も自分に好意を抱いているに違いない」と思い込む⇒しかし恋愛感情に至らない事を悟る⇒裏切られたと思い込んで今までの恋愛感情から「嫌悪」「憎しみ」の感情に変わる⇒「ストーカー行為」や「相手への直接的な暴力」といった心理状況で普通の人がストーカーに変わるのです。

加害者は30代が25.7%、20代が18.4%、40代が18.1%、50代が10.7%となっています。

この「ストーカー」という言葉が世に出てきたのは1990年代からで、それ以前は「変質者・変態・不審者」などと呼んでいました。

防犯対策以前に、昔は法整備がされておらずストーカーを裁くには迷惑防止条例や軽犯罪法などの適応されるもので裁かれることが一般的でした。しかし、ストーカー行為の増加により規制を求める要望が増加し、2000年にストーカー規制法が制定されストーカー行為を取り締まることができるようになったのです。

~この法律で規制されるのは~

1.「つきまとい等」

2.「ストーカー行為」

ストーカー行為は被害者が告訴した場合のみに対応されます。

逆にいえば、告訴しなければ捕まえることができないということです。

何か被害にあったら必ず警察に相談することが大切です。自作自演と思われないためにも、『いつ』『どこで』『どんなことがあったか』をきちんとまとめて証拠を出すようにしましょう。

その内容に応じて警察から警告が加害者に対して出されます。

相手が警告に従わない場合は公安委員会から禁止命令が出されます。

禁止命令に違反してストーカー行為をした場合、一年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科されます。

ストーカー規制法が制定された経緯には、いくつかのストーカー行為から凶悪事件へと発展した事件があったことが挙げられます。

その代表的なものに桶川ストーカー殺人事件があり、1999年10月26日に埼玉県桶川市のJR高崎線桶川駅前で、女子大生(当時21歳)が元交際相手(当時27歳)とその兄が雇った男によって殺害されました。

今でも事件で「ストーカー」が報じられるように罰則規定が出来たからと言って事件が起こらなくなるわけではないので「おかしいな?」と感じたら注意することが一番です。

~ストーカーに対する防犯対策~

対象にされないために

・個人情報が漏れないように気をつけること

ストーカーは、個人情報を入手してつきまといなどを行います。

捨てた雑誌やカタログや通信販売の明細などからは、趣味や嗜好を、買い物のレシートからはさらに広範囲の行動パターンを知ることができます。公共料金や電話料金の明細から正確な住所や電話番号を知ることができます。普段使用しているインターネットプロバイダからの明細からは、使用しているアカウントに関する情報を知ることができます。

必ず手紙・レシート・請求書など個人情報を記載された書類はシュレッダーにかけてから捨てるようにしましょう。

郵便受けは鍵のかかるものに変更することも大切です。又ゴミ袋は個人情報の宝庫です。

普段どんなものを食べているか、食べているにしてもどんなスーパーやコンビニを使用しているかで行動半径や生活パターンまでもが推測できてしまいます。必ずゴミの日収集時間の直前に出しましょう。

・ネット上での安易な行動は慎みましょう。

「ネットストーカー」として相手に面識が全くなくてもネット上で凶行に及んでくる場合があります。
特に今は「ネトスト」としてオンラインゲームやSNSからのストーカーが増えています。

Facebook、TwitterなどSNSや作成しているホームページ、ネット販売などから個人情報が漏れる場合もあるので注意が必要です。

ネット等で知らない人間には極力個人情報は教えない方がいいです。

・一人で住んでいると思わせないようにしましょう。

ストーカー被害に遭うのは、ほとんどが一人暮らしの女性です。

実際にはいなくても同居人がいるようにカムフラージュすることが効果的です。

・男性用の下着を干す

・女性の一人暮らしであることがわかるような女性らしいカーテンを避け、電気などの灯りで透けて見えない厚手のものに変更する。

・外から部屋の中をのぞかれないようカーテンを閉める。

・カーテンをして、夕方になったらつくようにタイマーをつけるなどして在宅か不在かわからないようにしておく。

・表札も苗字だけにする。

・洗濯物にも注意し外の目に付くところに干さないことが大切です。特に女性の下着を目に付くところに干さない。

・近親者に頼んで見回りに来てもらう。

・交際中でも安易に鍵を渡さない。

~ストーカー被害を受けたら~

●まずは相手がストーカーにならないように行動して下さい

・相手に恋愛感情がないことをはっきりと伝えましょう。脈があると思われると付け込まれる可能性があります。

・特に相手がかつて自分と恋愛関係にあった場合、あいまいな態度は誤解を増長させるだけです。

・些細なことでストーカーと決め付けないで下さい。変質者だと決めつけて人間としてのプライドを著しく傷つけては危険です。

相手の行動をエスカレートさせる可能性があります

●ストーカー行為に発展しそうなら

・第三者を交え、話し合いの場をもうける

迷うことなく友達なり上司なりの第三者の力を借りましょう。

・ストーカーとの接触をしないようにする。

ストーカーに遭わないように交通手段を変える、出発や帰宅の時間を毎回変える、タクシーや友人の車などを利用するなどを行ってみましょう。会社や学校への行き帰りは、複数のルートを開拓してストーカー一人では追いきれないようにすることもひとつの方法です。

しばらく自宅に戻らないなどストーカーとの接触をできる限り断つようにします。

・一人で外出することはできる限り避けましょう。

協力してくれる友人や親族と一緒に行動するようにすることが効果的です。

●ストーカー行為に発展してしまったら

・自宅の防犯強化

戸締りの徹底はもちろんのこと、玄関・窓は補助錠を取り付けワンドア・ツーロックの状態にし、どんな短時間でも必ず施錠します。又、カメラ付きインターホンやドアスコープで確認して対応する、ドアチェーンを使用するなどをしてください。

・自宅周辺を見直し、死角になる場所がないか確認し、植木の剪定を行い、見通しを良くします。夜間暗い場所に人感ライトを設置します。

・周囲の人、知人にすぐに相談すること。

・防犯ブザーを携帯し、人通りの少ない場所などではすぐに鳴らせるようにしましょう。電池切れに注意しましょう。

・携帯電話ですぐに助けが呼べるようにします。

・一人で悩まず、誰かに相談して客観的な判断をしてもらいましょう。

・帰宅途中、自宅にいるときに、いつでも110番通報できるようにしましょう。

・帰宅途中や近所に、もしものときに逃げ込める場所を作りましょう。

・自宅に戻るときに誰かにつけられていないか確認してからドアを開けましょう。

ストーカー対策での「探偵」の活用

ストーカーに対する防犯や対策は上記に挙げたように個人にできることも多くあります。しかし個人での防犯や対策には限界があります。ストーカー行為を行う人物と話し合うのは第三者を交えたとしても不安だと思います。

第三者に相談しても最初は真剣に聞いてくれないかもしれません。そんな場合でも証拠を見せて相談すれば『どれほど危険』な状態にあるかすぐに理解してくれます。

また、警察に相談してもパトロールの強化などの対応はしてくれるがそれ以上の対応は出来ないため解決しなかったなどの話も多くあります。

警察はつきまといが繰り返されている、拒否している迷惑行為を続けて行ってくるなどを証明できる証拠がなければ、捜査などの権限がないため介入することができないのです。
そのため暴力事件や家宅侵入などの行為が行われたらはじめて事件化して捜査をするといった感じになります。
しかしここまでいく頃にはかなりの精神的苦痛や社会生活への影響も出ている状態になっているはずです。そうならないためにも実は「探偵」というのはとても有効な対抗手段となります。

探偵事務所に証拠の調査を依頼することできちんと証拠をそろえるだけではなく、警察が動いてくれるまでは張り込み等を通して常に身の安全が確保されます。

そしてストーカー行為の証拠を押さえた上で警察に相談行けばすぐに動いてもらえる場合が多いです。

一人で悩まず知人や友人、警察や探偵などの専門家に勇気を持って相談することが身体や心を守る最大の手だと思います。

少しでもストーカー被害に遭われる方が少なくなるよう、取締りの強化、防犯の心得などを呼びかけていきたいと思います。

最後に色々な探偵事務所や興信所、便利屋等がありますが料金が高くて手が出せない場合もあるかも知れません。

しかしユニハッキ探偵社は他の探偵社や興信所の1/3くらいの料金で調査が可能です。

この金額ですと便利屋や何でも屋よりも安い料金になります。

特に探偵は警察に届け出ていますのできちんと調査することが出来ますが、モグリの探偵や便利屋の類はストーカーを監視する行為が『ストーカー規制法』に引っかかる場合もあるので依頼するには注意が必要です。

いかがでしたでしょうか? ストーカーに関する防犯のまとめ(探偵版) でした。

ストーカー被害でお悩みの方がいましたら、お気軽にユニハッキ探偵社にご相談ください。

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