相談内容はただの家出?それとも浮気?
旦那さんが家出をした!
ユニハッキ探偵社では多種多様の調査依頼があります。
今回は実際にあった話をしたいと思います。
まず女性から問い合わせのメールをいただき、おおまかな概要をお聞きしました。
主な内容は
・旦那さんが家出をしたので探して欲しい
・自家用車は自宅に置きっぱなし
・社用車を使用している
・行き先は見当つかない
・カーナビの履歴二点だけ写真を撮ってある
面談の日にちを決めて直接お話を聞く運びになり、事務所にお越しいただきました。
浮気をしていた可能性もある!
面談では旦那さんが家を出て行ってしまい、どこに行ったのか分からないとの事でした。
面談のお話の中で浮気をしていた可能性があり、行動を不審に思っていたのでこっそり旦那さんの私物や手帳、カーナビの履歴などを写真に撮って保存しようとしていましたが、生活の中で喧嘩になってしまい、つい旦那さんに問い詰めたところ離婚したいと言われて翌日に家に帰って来なかったと言う事です。
旦那さんは営業職で普段から社用車にて直行直帰で営業をしているとの事で、事務所は県外にあり殆ど顔を出さないとのことでした。
もしかしたら浮気相手と一緒だったりするかも知れないから、探していることを旦那さんにはばれたくないとの事で隠密で調査をすることとなりました。
調査と言うのは張込み、尾行、聞き込みと多種多様ありますが、調査対象に気づかれると調査が難航するのは素人でもわかると思います。
なのでユニハッキ探偵社では相手に気づかれないように調査をするのは前提です!
残されていた情報
まずは旦那さんを探すにあたってどこかに家を借りたのか女性の家に転がり込んだのか?
旦那さんは親しい友人は近隣には住んでいない状態でした。
仕事の関係上、遠くに逃げることは無いと思われたので必ず近所にいるのは間違いありません。
しかし残された情報で使えそうなものは『カーナビの履歴』のみでした。
カーナビの情報はカーナビの検索履歴の写メでデータそのものではありませんでした。
しかも履歴は二件のみでそれぞれ距離のある場所を示していたのです。
そして依頼者の奥様より『カーナビ情報の場所は新居かも知れない』と不動産の家屋の情報を教えてもらいました。
それはカーナビの指してある位置を自分でネット検索して解析した情報でした。
二件のマンションはそれぞれ別の駅で一軒は大きな駅のすぐ近く、もう一件は少しローカルですが交通の便が良い駅でした。
まずは現地に行って情報が正しいかを精査することと、実際に見てみて状況を把握することでした。
実際に調べると情報は間違っていた
翌日カーナビ情報の実際の場所を見に行ってみました。
すると最初に見に行った駅近のマンションは情報通りのマンションでしたが、間取りが3DKと急遽引越しをするには不自然な気がしました。
もしかすると女性の家なのかも知れないとも思いましたが、それでも何か直感で不自然さを感じました。
2件目のマンションはかなり大きめのマンションで築は古いですが、家賃は平均くらいですぐにも入居できるようなマンションでした。
まずは1件目のマンションとカーナビの住所を正確に調べてみると、住所が違っていることに気がつきました。示されていた住所は駐車場の可能性がかなり高かったのです。
そうなると1件目の住所よりも2件目のマンションの可能性が高いと考えられます。
実際に二件目のマンションに出入りがあれば一日調べれば分かります。
平日に出入口を押さえて一日出入りを確認しましたが、対象者の旦那さんは見つからなかったのです。
結論としてはカーナビの情報の場所には出入りがないとなってしまったのです。
家出するパターン
少し話がそれますが、失踪するパターンでは仕事を辞めて失踪する事があります。そうなると失踪扱いで人探しになります。
こういった場合は借金等をして失踪していることが多いです。
またDVを理由に家出をした場合です。このパターンでは民間団体などにかくまわれていたり、行政の下に保護されている事もあります。(浮気ではない女性の失踪はこのパターンが多いです)
もちろんその場合は警察からの連絡や、行政から連絡がきます。中には直接弁護士から連絡がくる場合もあります。
こうなると探し出すこと事態が法律に抵触する可能性があるので注意が必要です。
しかし、多くの場合は一方的に離婚がしたくて家出する背景には不貞行為等あるのでは?と疑う案件が多数存在し、実際に調べると不貞行為が伴っている事が多いです。
では話を戻します。
探偵職域の推理が決め手
今回の状況では情報が少なくてかなり頭を悩ませましたが、何もしなければそれだけ時間を無駄にしてしまいます。
まず情報をもう一度見直して、考えられることをすべて出していく事にしました。
1、仕事があるので近場でそれほど遠くにいるのではない
2、カーナビの情報は絶対に旦那さんと繋がる何かがあるはず
3、家出をする前から事前に準備をしていたかも知れない
4、行動が不自然なので女性がいる可能性も捨てきれない
しかしまとめた情報では旦那さんを見つけることは絶望的なのでより詳しくデータを調べることにしました。
まず関係ないと思われるカーナビの一件目の情報に目をつけました。
大きな駅の駅前のコインパーキングなので仕事関係の可能性とも思えましたが少し違和感を覚えました。
ここから推理をすると
普段使わない駅にわざわざ来ていること。その駅でなければ駄目な条件があるはず。
1件目と2件目の繋がりが何かしらあるはず。
それと準備期間がどれくらいあったのか?が分からないので短中期の準備期間で何が出来たのか?
探偵はある情報からどれだけ真実に近づくか?
まるで漫画の探偵のようですが、時には事前の予測、状況の判断などが必要な瞬間があります。
そして直感もとても大事なのです。
少なくともこの相談をもらった時から、『腑に落ちない』事が多くあり、ただの家出には見えなかったというのが一番でした。
必ず何か裏があるはずと・・・
色々と考えた結果ひとつの結論がでました。
細かい情報でも見逃さない
駅前の数あるコインパーキングがあるのに何故そこなのか?
現場を見た時に近くの全てのコインパーキングの場所と料金を確認した時に、『他にお安いコインパーキングがあるし、もっと駅に近いパーキングも存在する』、『他の安いパーキングも普段から満車にはならない』事が分かっていました。
すると何故そこに停めたのか?それは『停めたコインパーキングが行き先に都合の良い場所』と考えられます。
物事を考えるときは細かい事象だけを見ていると大事なことが見えない事があります。
一度全体的に視野を広げて見てみます。
するとすぐ横の大通りに不動産屋さんが多い場所であるということがわかりました。
考えられるのはここから駅に向かう可能性はあまり考えられない(それならば電車で向かう方が早い)。近くに数件不動産屋さんが存在しているので家を借りに来た可能性が高い。
足でかせぐ地道な作業
不動産屋さんへ直接聞いてもこのご時勢ではまず簡単に教えてもらうことは難しいです。
それに旦那さんに探している事をばれないようにするなら聞き込みは下策です。
それでもここまでの情報では絶望的で探し出せるわけが無いと思いますよね?
ですが諦めたらそこで試合終了です。
まずは不動産屋さんの情報を集めます。
ひとつは普通の不動産屋さんで、敷金礼金のお金の事や入居期間を考えると通常では難しいはずです。しかしすぐ隣にウィークリーマンションの不動産屋さんもありました。
何もしなければ時間ばかり過ぎてしまうので、まずは近隣のウィークリーマンションを探すことにします。
地図上でウィークリーマンションの近くの駐車場をピックアップして社用車がないかを確認しました。
丸一日かけて近隣市も含めてかなりの数を探しましたが見つかりません。
探偵は地道な調査が殆どなので、これが出来なければとても良い探偵とはいえません。
尾行ならまだしも、張り込みだと18時間とかじっと息を殺して待ち続けなければならないですので、まだ動き回れるなら有り難いものです。
それでも百件以上も調べて出てこないとなると少し気持ちが落ちてしまうものです。
再び視点を変えると見えたもの
実際にここまで探して見つからなければ推理が間違っていたことになります。
このままでは旦那さんにはたどり着かないのは間違いありません。
そこでもう一度情報を精査します。
と言っても情報が多いわけでもないですから、ある情報で見落としがあるはずです。
2件目のカーナビの情報の場所にもう一度訪れて現場を確認してみました。
するとすぐ近くにあるものが目につきました。
UR都市機構の事務所です。
すると1件目のカーナビ情報の近くにもUR都市機構の事務所が存在していました。
コインパーキングから少し離れていたのですが、逆にUR事務所からは一番近いコインパーキングだったのです。
そこから再び推理すると
1、1件目のカーナビ情報はUR事務所の事務手続きの場所
2、2件目はその地域のUR賃貸の空き家の内見のために訪れた事務所
という結論になりました。
それならば再び足を使って探し出す作業になります。
ついに発見!
そのUR賃貸事務所が管理している地域を確認してその辺りのURを片っ端から探していくことになります。
もちろんその事務所で決定しているという保障はありません。
他の事務所も行っている可能性もあるので、少なくとも近隣あわせて順番に探していきます。
URが担当しているところは団地がメインなので探すのも一苦労です。
翌日に団地やマンションをひとつひとつ探してまわることにしました。
朝から休みなく探し続けて翌朝3時まで探した頃、もう駄目かなっとこの日は撤収する流れになりました。
しかし戻る途中にまだ調べていない団地が見えました。
結局最後にここだけ調べることにしてふと見ると。 旦那さんの社用車と同車種、同じインテリアの車を発見したのです。
改めて確認
翌日の帰宅時間に合わせて張り込みをして確認するために向かいました。
するとまだ駐車場には車がない事を確認して張り込むこと1時間、車が戻って来たのを確認するとやはり旦那さんでした。
翌日も女性の出入り等がないか?を確認しましたがこの段階では女性の出入りは確認できませんでした。
ここまで相談を受けてから旦那さんを確認するのに5日間で完了しました。
その後はやはり家出をした理由が希薄であり、家出をする前の行動が少し不審であったので女性の影が無いかを確認するために引き続き調査をすることになりました。
今回はここまででまた続きは次回にしたいと思います。
料金に関してはこのまま浮気調査に移行するのでさらに料金がかかることを考慮して、全部で15万円という事で請け負っていました。
もちろん浮気をしていなかった場合に生活費も入れてもらえていない状況を考えると高額な料金を支払う事が出来ないのであらかじめ相談して見つかった場合は10万円の成功報酬、調査費用は1日1万円で契約でした。
他の探偵社ではこれだけで50万円から120万円くらい幅がある調査になります。
しかしユニハッキ探偵社では相談者にあった調査を出来る範囲で費用を考慮して調査を行います。
この調査案件は後に色々とホコリが出て来る案件であったので我々には印象にとても残る案件でありました。
ユニハッキ探偵社では『安くて決して対象者にバレないで相談者に寄り添いながら』調査をする探偵事務所です。
気になる事があればお気軽に相談メールでかまいませんのでご連絡ください!
ユニハッキ探偵社で本当にあった実例 旦那さんを探せ!編 パート2